ジャネット・イエレン米財務長官は準備発言の中で、米国はアジア太平洋諸国との貿易促進に尽力していると述べた。
ジャネット・イエレン米財務長官は準備発言の中で、米国はアジア太平洋諸国との貿易促進に尽力していると述べた。 AFP

ジャネット・イエレン財務長官は木曜日、予定されている米中大統領の首脳会談に先立ち、アジア太平洋地域との経済関係の深化に向けた主張を展開する予定だった。

ワシントンでのイベントで発表するために用意された発言の中で、同氏は、関与の拡大により国内外の貿易、雇用、安全が促進されると主張した。

彼女の演説は今月サンフランシスコで開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)に先立って行われ、ジョー・バイデン米国大統領はサミットの傍らで昨年バリで会談して以来初めて中国の指導者習近平と会談する予定である。

イエレン氏は「両国の経済関係はインド太平洋へのアプローチを支えている」と述べた。

さらに「今月後半のAPECに向けて、はっきりと申し上げておきたい。米国がインド太平洋から背を向けつつあるという主張はまったく根拠がない」と付け加えた。

イエレン氏の演説は、アントニー・ブリンケン米国務長官が最近の中東危機訪問の後、日本、韓国、インドを訪問する予定であり、米国は引き続きアジアに注力する予定であることからも行われる。

イエレン氏は、バイデン政権はアジア太平洋地域諸国との貿易と投資の促進に取り組んでおり、米国の世界輸出のほぼ4分の1がすでに同地域に向かっていると述べた。

同氏は貿易拡大を主張し、これにより国内の生産が増加し、米国企業が事業を拡大し、より多くの雇用を創出できると述べた。

同氏は、米国のサプライチェーンの安全保障を強化するには経済的関与も鍵となると述べ、同盟国やパートナー全体で米国のサプライチェーンを多様化する「フレンドショアリング」のアプローチを挙げた。

イエレン氏は、米国は「必要に応じて的を絞った行動を通じて国家安全保障上の利益を守りながら、経済統合を追求している」と強調した。