EUと日本、原材料協力について協議
EUと日本は、この分野における中国の支配力を削ぐため、原材料に関する協力協定に取り組んでいると首脳らが木曜日にブリュッセルで述べた。
欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長、欧州理事会のシャルル・ミシェル議長、日本の岸田文雄首相は、日本とEUの経済安全保障の強化を支援するため、半導体にも調整が及んでいると述べた。
3人は今週リトアニアで開催されたNATO首脳会議を受けて開催された2時間の短い首脳会談後に共同記者会見で発言し、3首脳全員が出席した。
両首脳の会談では、西側先進国グループのG7議長国としての日本の現在の役割という観点から、特に安全保障の問題を含むさまざまな問題に触れた。
北朝鮮が水曜日に固体燃料大陸間ミサイルを発射したことは非難され、ミシェル氏はそれと北朝鮮の核兵器計画が「地域と国際の安全を脅かしている」と述べた。
「我々は可能な限り強い言葉でこれを非難する」と彼は述べた。
フォンデアライエン氏は、EUと日本がアジア太平洋地域における「平和と安全保障に対する前例のない課題」について調整するための「戦略的対話」を開始していると述べ、その中には経済安全保障の問題も含まれると述べた。
ロシアのウクライナ戦争(これも指導者らは非難している)は、さまざまなサプライチェーンがいかに混乱する可能性があるかを示したと彼女は述べた。
経済を支える原材料に関して言えば、EUと日本は「同様の依存関係を共有している」と彼女は述べた。
フォンデアライエン氏は、「われわれの目標の一つは、経済に不可欠な製品について、その多くが中国に拠点を置く少数のサプライヤーへの過度の依存を減らすことだ」と述べた。
ミシェル氏は「歴史上、優越的な地位の濫用を見てきており、それが困難を引き起こしている」と述べた。
岸田氏は協力の必要性には同意したが、その理由として中国を直接名指しはしなかった。
同氏は「志を同じくする国々やパートナーがサプライチェーンや重要インフラの強靱性を提供してくれるため、われわれは(EUとの)この方向性を歓迎する」と述べた。
岸田氏は「日本とEU、志を同じくする国々が連携し、経済安全保障やリスク回避に向けて声を一つにして対応することが重要だ」と述べた。
同氏は、コンピューターチップのサプライチェーンにおいて「半導体産業向けの高度な技術の開発に協力している」と付け加えた。
3人は人工知能に関する協力についても話し合い、フォンデアライエン氏は、自分たちが開発したAI製品が軍事目的で使用される可能性のある他国の手に渡らないようにしたいと述べた。
ブリュッセルでのサミットでの日本の国内での大きな勝利は、2011年3月に福島で起きた原発事故の影響を受けた福島地域からの日本産食品の輸入制限を欧州連合がただちに撤回したことであった。
同委員会は、日本が提供したデータに基づき、これまで禁止されていた福島産の植物、魚、キノコを食べた欧州の消費者に公衆衛生上の脅威はなかったと述べた。
しかしブリュッセルは日本に対し、原発近くの魚や海藻の放射能の監視を続けるよう求めた。
岸田氏は「EUが日本産食品の輸入制限を解除する決定を下したことをうれしく思う」と述べ、「これは科学に基づいたものだ」と付け加えた。
ミシェル氏は、EUは「並行して」ヨーロッパの牛肉、果物、野菜の日本市場へのアクセス改善に取り組んでいると述べた。
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