岸田文雄首相が韓国を訪問
2023年5月7日、ソウルの大統領府での会談後、韓国の尹錫悦大統領との共同記者会見で語る日本の岸田文雄首相。チョン・ヨンジェ/プール、ロイター通信より Reuters

ジョー・バイデン米国大統領と日本の岸田文雄氏は木曜日、非常に象徴的な都市である広島で会談し、戦後秩序を脅かすとみなしている台頭する中国と予測不可能なロシアに直面して緊密な協力を目指すことを目指した。

両氏は、最初に原爆が投下された都市である広島で金曜から3日間の主要7カ国(G7)首脳会議が開催されるのを前に会談した。

ドイツ、英国、フランス、イタリア、カナダも含むG7加盟国は、中国の経済的強制政策や機密技術の急速な蓄積、さらに核使用をめぐるロシアの度重なる脅迫に懸念を強めている。腕。

しかし、G7加盟国の当局者らは、特に西側諸国が貿易相手国として、場合によっては製造業として、世界第2位の経済大国である中国に多大な依存していることを考慮すると、これらの問題に正面から取り組むのはそれほど簡単ではないと非公式に述べた。ベース。

岸田首相はバイデン氏との1時間以上の会談後の会見で「国際社会は歴史の岐路に立たされている」と述べた。

岸田氏は、サミットはG7加盟国にとって「法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序」へのコミットメントを世界に示す機会になるだろうと述べたが、その文言はロシアと中国の双方に向けられたものと思われる。

日本は長年ロシア石油を購入してきたが、2022年2月のロシアのウクライナ侵攻を受けて、G7の対モスクワ制裁と並行して動いている。この軍事行動はまた、ロシアが阻止しなければ中国が近隣の自治領台湾に対して大胆な行動に出る可能性があると日本人の間で懸念を引き起こしている。

制裁を強化する

ドイツのオラフ・ショルツ指導者は木曜日、G7はロシアがすでに実施している措置を回避するのを防ぐため、対ロシア制裁を強化することを目指すと述べた。

ジェイク・サリバン米国家安全保障問題担当大統領補佐官はエアフォース・ワン機内で記者団に対し、米国はG7声明に関連した一連の制裁を用意しており、その内容はロシア制裁の履行といった問題を中心にしていると語った。

岸田氏は後に、バイデン氏と「ロシアに対する厳しい制裁とウクライナへの強力な支援」を継続することで合意したと述べた。

岸田氏は、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領が日曜日にテレビ会議を通じてG7の会合に参加すると述べた。岸田氏が広島に出張するのではないかとの憶測もあったが、岸田氏はそうした話は承知しつつも日程は「発表どおり」だと述べた。

日本政府報道官によると、岸田氏とバイデン氏は戦略技術保護の重要性についても認識を共有した。

木曜日初め、岸田氏は世界トップクラスの半導体企業数社のトップと会談し、日本への投資を増やすよう求め、G7で先端技術とサプライチェーンの安全保障上の重要性が深まる明確な兆候を示した。

岸田氏はマイクロン・テクノロジー、インテル、台湾積体電路製造(TSMC)などの幹部らに対し、サプライチェーンの安定化が議論のテーマになると語った。

岸田氏は「対日投資に前向きな姿勢を大変うれしく思う。政府全体として対日直接投資のさらなる拡大と半導体産業の支援に取り組んでいきたい」と述べた。

その後、産業省当局者は岸田氏が半導体サプライチェーン強化に向けた協力促進を望んでいると述べ、西村康稔産業相は日本は昨年度の補正予算のうち1兆3000億円(96億3000万ドル)を半導体事業支援に充てると述べた。