ウクライナがさらに690人を清算、ロシア兵士の死者数は月末までに20万人を超える可能性
キーポイント
- ウクライナ軍は690人のロシア戦闘員を排除した。死者数は現在19万6,310人に達している
- 死傷者が増える中、ロシアはさらに多くの教育機関を医療施設に転換した
- クレムリンは、ウクライナにおけるロシアの軍事作戦は「非常に困難」だったと認めた
ロシアは戦場でウクライナ軍に対して多大な損害を被り続けており、死者数は20万人の大台に少しずつ近づいている。
水曜日のウクライナ軍参謀本部の死傷者報告書によると、ロシアは過去24時間でウクライナ戦で690人の軍人を失い、清算されたロシア戦闘員の数は19万6,310人となった。
ロシア軍は他にも戦車2台、装甲兵員車両(APV)18台、砲兵システム8台、作戦戦術レベルの無人航空機(UAV)6台、巡航ミサイル15台などの戦闘損失を被っている。
戦争が1年以上前に勃発して以来、ロシアは戦車3,736台、APV7,275台、砲兵システム3,039台、攻撃用無人機2,624機、巡航ミサイル970発を失った。
ウクライナ軍による最新の状況報告によると、ロシアは戦場で増加する死傷者への対応に苦戦しているようだ。
ウクライナ軍は、ロシアが負傷したロシア戦闘員を治療するため、一時占領地域内の民間教育機関を医療病院に転換していると述べた。
ルハンシク地域では、3つの地元病院が軽傷および中度から重傷のロシア兵を治療している。
ウクライナ軍によると、ロシアは多大な損害を出しながらもウクライナへの攻撃を続けている。
ロシアはドネツク地方のコンスタンチノフカ市にC-300ミサイル攻撃を実施し、ヘルソン地方のさまざまな部隊陣地や民間居住地に対して35回の空爆と4回の砲撃を行った。
最近のロシアの攻撃では、民間人が負傷し、民家やその他のインフラが破壊および損傷したと伝えられている。
ヨーロッパ最大の原子力発電所が建つザポリージャ地方では、ロシア軍が民間人を避難させた後、私有地や医療機関を略奪したと伝えられている。
ウクライナの都市エネルホダルの医療施設でロシア軍によって略奪された医療機器は、ロシアが支配するクリミア地域のシンフェロポリに運ばれたとされる。
一方、クレムリンは、ロシアがウクライナ侵攻で困難に直面していることを認めた。
ボスニアのセルビア人チャンネルATVとのテレビインタビューで、クレムリンのドミトリー・ペスコフ報道官は、ウクライナに対するロシアのいわゆる「特別軍事作戦」は「非常に困難」だったと述べた。
CNNの報道によると、ペスコフ氏は、包囲されたウクライナの都市バフムートに「大量の(ウクライナ国軍)部隊」が集中していることがロシア軍にとって頭の痛い問題だと述べた。
バフムットに関するペスコフ氏の発言は、ウクライナ地上軍が激戦都市で「効果的な反撃」を行っていると発表した後に発せられた。
ウクライナ地上軍のオレクサンドル・シルシキー大佐によれば、バフムートのロシア軍は彼らの攻撃に「耐えることができず」、最大2キロメートルの距離まで後退を余儀なくされたという。
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